Edition8 Limited

 なにやら破格の値段で売っているEdition8を見つけてしまいこのチャンスを逃しては!とつい買ってしまいました…。いや、だいぶ前から欲しいと思ってた機種なので後悔は無いのですけどね。
 ちなみに今回購入したEdition8は3種類あるうちの最上位モデルで888台限定のLimited。といってもそれらは使われてる素材や色合いが若干違うだけで音自体に違いは無いそうです。ですので他のEdition8 RutheniumやEdition8 Palladiumとも共通する部分が多いと思うので、そちらに興味がある方にも参考にして貰えるかとは思います。ただし、付属品などについては違いがあるようなのでそこだけは留意ください。まぁ、細かいスペックなどは公式サイトを参考にしていただければと思います。

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とりあえず箱から見ていきましょう。
割りと大型の箱でヘッドフォンの写真の部分は光沢があります。

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とりあえず前記の写真の箱を取り外すと中に紙製の箱が入っていてそれを開けるとエアキャップに包まれた化粧箱が。

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化粧箱にはEdition8の文字が彫ってあります。材質も革で高級感漂いますね。
ちなみに下位モデルのRutheniumやPalladiumはこの化粧箱が無く、この化粧箱自体が入ってたような紙製の箱に入っているようです。
逆にその二つには携帯用のポーチが入っているのですがLimitedには付いてない模様。この化粧箱があるからポーチはいらないだろうって事なのかな?少々残念ですね。

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フロント部分には鍵穴も。
でも正直この化粧箱にヘッドフォンを収納することはあんまり無いかなぁ。

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箱を開けた様子。

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クロスと延長コード、鍵が付いていました。
しかしこの箱、HD800と比べるとだいぶおとなしめですがHD650を彷彿とさせますね。

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クロスはこんな感じ。
でもこれは再入手が難しそうなのでちょっともったいない感じも。

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ハウジングは写真のように伸縮します。さすがにプラスチックじゃないだけにカッコイイですね。

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端子はステレオミニがデフォルトで変換アダプターが付属します。ケーブルはマジックテープで束ねる事も可能。この辺はポータブルを謳ってる所以でしょうか。

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全体像
 いやぁ風格がありますねぇ。ちなみにこのイヤーパッドは両面テープで固定してあるようです。ちょっとその辺が残念かなぁ。

 さて、使ってみた感想ですが装着感は実に素晴らしいです。イヤーパッドの柔らかさや側圧の強さ、軽さ、どれをとっても文句が無く大変心地のいい装着感で、首からぶら下げていても苦しくなく、まさにポータブルといった感じ。ただ、少々残念なのがイヤーパッドの革が黒ずんで行きそうということ。特に汗っかきの人なんかには優しく無いんじゃないでしょうか。といっても付け心地が悪くなるわけでは無いですが…。ただ、問題なのは交換用のイヤーパッドが21000円という恐ろしい値段だということ。Rutheniumは元々真っ黒なのであまり問題にはならないと思いますがPalladiumとLimitedはちょっと頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。またヘッドバンドの方は交換が出来ないようでメーカーに交換依頼を出す必要があるようです。ケーブルの方も内部に直接半田付けされているようで交換は容易なさそうです。ましてやLimitedは888台の限定モデルなのでイヤーパッドが将来的Rutheniumモデルの物しか手に入らなくなってしまうんじゃないかという懸念も。そういう意味ではメンテナンス性は最悪かもしれません。

 ハウジングは下位モデルの名前にもあるようにRuthenium(ルテニウム)という金属でコーティングされています。Edition8 Rutheniumとは違いつや消しになっているようですが、これがまた指紋が付きやすい。まあこの為にクロスが付属しているのでしょうけど、取り外しだけでも指紋が付いてしまうのでそこが少々残念かな…。ただ、この金属でコーティングされているおかげでキズには強いようで、あまり神経質に取り扱わなくていいのは嬉しいところ。ポータブル機としては魅力的な部分かと思います。特段傷に強いと言うことは無く普通の金属並のようです。ある程度の擦り傷などは想定して使うようにした方がいいかもしれませんね。f

 音質の方はHD800なんかと比べてもだいぶアグレッシブで元気な印象です。クラシックのような音楽でも大変元気に鳴るので本当に面白い。それでいて細やかな音も再現してくれて、後ろの方でこっそり鳴っている楽器の音なども良く聴き取ることができます。でも若干高音が弱いかな。これまたHD800と比べてしまいますが、HD800とは聞こえてくる楽器の種類が違うしベクトルが違うので同じ曲でも大きく違って聞こえてきます。HD800はより上品に、Edition8はよりパワフルにと使い分けることができそうです。

 あと忘れてはいけないのがULTRASONEのS-LOGIC Plusという技術が使われていること。この技術は自然と音をベストな位置でならしてくれるという技術。詳細はオフィシャルにのっているので詳しく知りたい方は参照してみて下さい。この技術のせいか、首をひねると若干音が変わって聞こえるため、普段S-LOGICが効いてると体感できますね。

 さて、そんなわけで全体的にとても素晴らしい機種だと思います。もちろん屋内で使用するのもいいのですけれど密閉型で音漏れも少ないので電車の中などでも使えるんじゃないでしょうか。高級感もあるので首から提げてるだけでもアクセサリーになりますしね。音質の方も大変面白い音を鳴らしてくれるので個人的にはHD800よりも気に入っております。ただし前述の通り、少々メンテナンス性に難があるかな。ここだけクリアできていれば完璧だったんじゃないかなと思います(あ、でもポーチ欲しかったな)。しかしながらその辺を差し引いても大変魅力的な機種なので、もし手に取る機会や試聴する機会があれば是非試してみてはいかがでしょうか。

witten by XFU(2011/8/12)